圭吾の妹。
ただし祖母ではなく主に親戚筋の秋野家で世話をされ育った為、家はごく近所であるが、兄とは別の家庭で育ったことになる。

幼い頃より体が弱く家に閉じこもる機会が多かった。
そのため唯一の肉親である圭吾への依存度が非常に高い重度のお兄ちゃん、お姉ちゃん子に育った。

性格は控えめで内向的。
同年代の子らに比べると心身共に極めて幼い。
裏を返せば、年齢不相応に純粋で愛らしい少女、と言うこともでき、周囲の同性からはマスコット的な扱いで可愛がられている。

ただし、兄や姉代わりの紅葉に対してはその限りでもなく兄と
紅葉の関係をからかってみたり、紅葉に恋愛の話を持ちかけたりと耳年増なところや背伸びしたところを見せることも多々ある。


圭吾の従姉妹で、幼なじみ。
桜とは実の姉妹のように育てられた「おねえちゃん」でもある。

桜とは対称的に、明るく元気で開放的な性格。
いつもにこにこ笑っているようなところがある。
子供っぽく頼りない部分も目立つが、前向き、おおらか、世話好きという性格のためか人受けが良く友人も多い。

年齢が一緒、通う先も一緒と、これまでのほとんどを圭吾と共に
歩んできてしまったため圭吾とも親友を通りこして兄妹のような
関係になっている。
そのため桜も含めて「家族」と公言してはばからない。

また、その言葉を体現するように何かにつけて別居状態の圭吾の世話を焼いては一緒に暮らそうと誘い続けている。

圭吾に対するその無防備さは血のつながりがないことを考慮すると桜をしのぐほどであり時に圭吾の悩みの種となることも。


桜の同級生で、圭吾の友人『瀬良邦彦』の妹。

才色兼備を絵に描いたような優等生。
父は桜丘町では一番の医療施設である瀬良医院の院長と、家柄まで含め非の打ち所がない、といったタイプ。

同じ学園内に秀才で名高い兄の瀬良邦彦が在席していることも
あり、良くも悪くも目立つ存在。

成績だけいい優等生、といった印象の兄に比べると行事や個人のつき合いまで積極的かつ前向きに取り組んでおり、友人、教師にかかわらず周囲からの信頼は絶大。

一見すると完璧すぎて取っつきづらいものの、話してみると意外に茶目っ気があり、また誰とも分け隔て無くつき合う如才なさを持ち合わせているため、彼女を慕う友人は多い。

桜が瀬良医院に世話になる機会が多かった関係などもあって桜の良い友人であるのはもちろんのこと、圭吾にもよくなついている。


圭吾の同級生にして、瀬良可憐の兄。
学内一の秀才でクラス委員も務める、と絵に描いたような優等生。
また、それに見合った努力家でもある。
無口で生真面目な性格。

さらにあまり感情を表に出さないなど、取っつきづらさが目立つ。
しかしその度を過ぎた、ほとんど漫画的とも言える生真面目さはすでに彼の愛すべきキャラクターとして捉えられてしまっており、人づき合いの悪さの割に、周囲から好意的に受け入れられている。

桜のかかりつけである瀬良医院の長男であり、また妹同士の仲が良いこともあって圭吾とは関係が深い。
また、そういった部分を抜きにしても、圭吾とは馬が合う様子で同じくクラスメートの原崎龍馬と合わせて三人で行動を共にすることが多い。



圭吾の同級生で、悪友。
軽いノリと持ち前の明るさで日々を楽しく生きている、というタイプ。
オープンで人好きのするその性格から、同級生に限らず後輩にまで広く顔が利く人気者。
特に、性別の垣根をまったく意識していないような気楽さと、そこそこに甘いマスクのおかげで女子からの人気が高い。

しかし反面、軽率で信用のできない人間と敬遠されてしまったり、人気のおかげで女遊びが激しい、等のレッテルを貼られてしまうことも。

圭吾、邦彦とは腐れ縁の仲であり三人で行動を共にすることが多い。
三人の中ではムードメーカー的な存在であり、彼が圭吾や邦彦をからかっては手痛い反撃を受ける、というのが一種のパターンと化している。


紅葉の父。短く刈り揃えた髪に肉体労働者ばりのガタイの良さと、大工かドカタのおっさんと言うほうがしっくり来る風体だが、町議会委員という要職についている。
見た目は乱雑げだが、子煩悩で仕事熱心な熱血漢。
主人公の事も桜の事も実の子供同然に可愛がっている。
子供が大きくなった現在、仕事で家を開けている事が多い。

紅葉の母。若作りで紅葉に良く似ている、というか紅葉は母親に良く似ている。おっとりのんびりした性格をしており、端から見ていると非常に不安なタイプ。しかしながら看護師の資格を持ち、現在も瀬良医院で非常勤の手伝いのような格好で働いていたりもする。看護に限らずボランティアからお茶の会まで、所構わず何にでも興味を示して首を突っ込んでみる傾向にあり、人付き合いの良い性格もあって無駄に多忙。